仙石寛子の姉弟漫画
仙石寛子という作家の姉弟モノ漫画が面白いとちょっと小耳に挟んだので、早速買ってきました。姉萌えな自分としては、姉弟モノの漫画は好きなんですよ。
ネットで調べてから本屋に買いに行ったんですが、タイトルに姉弟モノを連想させる単語もないし、オマケに少女漫画コーナーに置かれている代物でした。これはどこかで情報を仕入れてこないと絶対に買うことはなかった本だなとは思うところ。
とりあえず『一番星のそばで』『三日月の蜜』『夜毎の指先 / 真昼の果てに』の3冊を購入。
読後の感想としては、絵柄も可愛いし、なかなかプラトニックな感じで面白かったですよ。
男向けの姉弟モノの漫画だと基本的にエロが絡んだり、過剰なスキンシップを迫られるものが多いですが、そういった要素が一切なく本当にもうひたすらプラトニック。こういうのはあまり読んだことがなかっただけにすっかりハマりました。
個人的には『夜毎の指先/真昼の果てに』に収録されている「夜毎の指先」が一番のお気に入り。姉が弟に告白し、それをきっかけに姉弟の仲がギクシャクしていくのが物凄くニヤニヤできていいですよ。
基本的には弟目線で書かれており、1話終わるたびに半ページを使って、心情が少し綴られているんですが、この心情が何ともしんみりとさせてくれるんですよね。
この人の著作は姉弟モノだけが収録されているのではなく、表題と短編がいくつかという形式になっていました。一冊の中にBL、百合、姉弟モノが混在していたりと、節操がないというか混沌した印象はありましたが、可愛らしい絵柄も相まってさほど抵抗なく楽しく読めました。
それでも、BLと百合を一緒に入れてる辺り、一体どの層をターゲットにしているんだろ……とは気になるところですが。