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hiroaki-htn's blog (ブログ名称思案中)

ゲーム、ガジェット、どうでもいい話

風のレーサー侠

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最近、ミニ四駆の話が続きますが、今回もミニ四駆の話です。

「リバティーエンペラー プレミアム」を購入したことだし、リバティーエンペラーが登場するミニ四駆漫画『風のレーサー侠』を久しぶりに読み返しました。

この漫画、全1巻なんですが、何で1巻しかないかと言えば、おそらく打ち切られたから。連載当時(1993年)は第一次ミニ四駆ブームと第二次ミニ四駆ブームの間。ミニ四駆人気自体がほとんどなかった頃なんでしょう。

 

一般的に漫画が打ち切られるときって、「俺達の戦いはこれからだ!」という感じで、目の前のトラブルをひとまず解決して、全体の話における伏線はぶん投げるタイプと、短期間に伏線を無理矢理回収して、強引に話を締めくくるタイプの2つがあると思います。大半は前者で後者はあまり見ませんけどね。

でも、本作はそんな後者タイプの打ち切りなので、前半部分は割と真っ当に話が進んでいるのに、終盤部分がメチャクチャになっていて、その激しい落差が面白いです。

まあ打ち切り部分がメチャクチャで面白いという以外にも、主人公がバイクみたいに改造した変な自転車に乗っていたり、区画整理の工事でミニ四駆が発掘されたり、ところどころに男気溢れるポエム挿入されていたりと、話全体から妙な狂気が溢れかえっていたりもしますが……。

 

ストーリーは大雑把に言うと、主人公の侠(おとこぎ)が風法師と名乗る山伏から「リバティーエンペラー」を託され、暗黒の巨大な力が目覚めようとしているので、伝説の木・火・土・金・水のレーサーを探し出して、暗黒のレーサーを倒す、というもの(ちなみに侠は風のレーサー)。

まず1人目、火のレーサー、トムゴティが暗黒の力に操られて暴走していたので、レースに勝って改心させます。

2人目、水のレーサー、速水怜(はやみりょう)。暗黒の力によって操られていたタミヤの前ちゃんとともに共闘していたものの、途中で速水が前ちゃんを見切って、侠側へ。そのまま、前ちゃんを倒して、速水が仲間になると思っていたら、なぜかここで、金のレーサー、木のレーサーが突如登場。あまりにも突然すぎる登場で、彼らには名前の設定がなく、衣服の設定もないのか無地のTシャツを着ています。そしてなぜか2人ともゴツい。

これには暗黒の力に操られていた前ちゃんも「やべえ!伝説のレーサーがなんで、こんなに早くそろっちまったんだ?」と、読者が全員思っているあまりにもメタなセリフを言い出す始末。あと、侠にリバティーエンペラーを託した風法師は土のレーサーということが判明します。

 

その後、前ちゃんが脈絡なくラスボスである暗黒皇帝(名前が出てくるのもこのタイミングが初めて)を連れてきて、伝説のレーサー5人+侠+暗黒皇帝の7人でレース。暗黒皇帝が操るダークサイドエンペラーが超音速の速度を出し、絶体絶命と思われる中、侠はジェット戦闘機の噴射を利用して、超音速ダッシュを図る。あまりにもスピードを出しすぎたリバティーエンペラーが暗黒皇帝に文字通り激突しそうになるのを察した侠は、間一髪のところで暗黒皇帝を庇う。「なぜボクを助ける?」と問う暗黒皇帝に、侠は「たぶん、マトモにやったらいいレーサーになるんじゃねえか……と思ってよ」と答える。その瞬間、暗黒皇帝が浄化され初め、ダークサイドエンペラーは消滅。侠の勝利でレースが終了し、話はここで終わり。

 

こうして纏めてみると、まあメチャクチャな漫画ですね。

ただ、打ち切られて伏線を無理矢理回収しているとは言え、ラストの暗黒皇帝とのレースは40ページ近くも使って、丁寧に描かれているのは良かったと思うところです。無理矢理な登場のため、伝説のレーサー3人(土、木、金)をほとんど掘り下げる必要がなく、ラストバトルに存分にページを割けたというのもあるかもしれませんが(土のレーサーなんかマシンの名前すら登場しなかった……)。

 

ところで速水怜が使用するミニ四駆ポセイドンX」は、作中では他のミニ四駆と同等の扱いになっていますが、なぜか製品版ではキットとして発売されず、ボディのみ限定品として発売されています。なんでそんな扱いになっているんでしょうか?

おまけ漫画で「ポセイZEN-X」としての改造例が載っていますが、勿体なくてそんなことはできません……。