黄金の魔女の自白
今思い返しても、『うみねこのなく頃に』は本当に酷いゲームでした。
やっぱり散々煽っておいて、最後まで謎がほぼ解明されないままってのが大問題だったんですよね。エピソード4まで謎を散りばめた後、エピソード5から謎解きかと思っていたら、わずかに解明されるだけで謎が次々追加されていき、最終章では「謎なんか解かなくても別にいいだろ……」と言わんばかりの開き直ったシナリオで、もう何というか……。
最終章がそんな内容だからか、一夜にしてファンがアンチになるという物凄い光景を当時見ましたよ。
それがもう4年も前の話になるんですが、4年経ってようやく漫画版で謎が解明されるって話を聞き、単行本を買ってきましたよ。この巻しか買ってませんが、この巻だけで十分満足しました。
うみねこのなく頃に散 Episode8:Twilight of the golden witch(6) (ガンガンコミックスJOKER)
- 作者: 竜騎士07,夏海ケイ
- 出版社/メーカー: スクウェア・エニックス
- 発売日: 2014/12/22
- メディア: コミック
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そもそも何で六軒島で殺人事件が起こったの?という根本的な疑問がありましたが、真相としては、己の人生と一族に絶望した紗音(ベアトリーチェ)による一族心中だったということ。ゲームだけだと、一緒にミステリーを語り合った戦人が好きだから、トリックを用いた殺人事件を企てたって印象だったんですけどね。
ボトルメールは、一族心中をするためのいくつかの犯行計画案だったみたいで。
あと、ゲームでもそれとなく触れられていましたが、やっぱり紗音(ベアトリーチェ)は男だったとか。そして嘉音は自分を慕ってくれる弟が欲しいという紗音の妄想だったと思っていたら、男として生きた方が幸せかと考えた紗音の変装。
数々の殺人事件においてのトリックは、使用人たちと黄金で買収された人物による口裏合わせだったということ。これは当時から言われていましたね。
この話には「黄金の魔女の自白」とタイトルが付いていた通り、紗音視点で他にも色々と真相が語られており、一応最後までちゃんと遊んだ身としては4年前の疑問が次々解明されて面白かったですよ。
当時から、この話をゲームに組み込んでおけば、あそこまで叩かれることはなかったと思うんですけどねぇ。