TCAGにおける"貯金"という行為
いつだったか、初めて遊んだキッズ向けトレーディングカードアーケードゲーム(TCAG)は『ドラゴンクエストモンスターバトルロード』だと言っていましたが、厳密にいえば『遊☆戯☆王デュエルターミナル』の方が早いです。
ただ、早いといってもお金を投入したのが早いのであって、デュエルターミナルのゲームで遊んだことはないので微妙なところです。だってあれは、遊戯王オフィシャルカードゲームの自動販売機であり、ブリューナクやトリシューラを当てるためのクジであり、さらにいえば「コナミの貯金箱」です。
新弾が稼働すると、訓練されたデュエリスト達は100円玉を大量に両替し、嬉々として筐体に100円玉をぶち込み続けるわけです。恐ろしい量の100円玉が筐体内に入るわけですから、デュエルターミナルは「貯金箱」という例えは言い得て妙。ただし、貯金しているのはデュエリストでも、貯金されているお金が使えるのは店であり、コナミであるわけで。
……まあともかく、そんなわけでTCAG筐体からカードだけを大量に買う行為を「貯金」と呼んでいました。
しかしまぁローカルなスラングです。「デュエルターミナルはコンマイの貯金箱」という比喩はググればいくらでも出てきますが、「貯金」という行為はググっても出てこないので、今思うとローカルなデュエリストの間だけのスラングだったのかもしれません。だから「今日はアイカツに6000円貯金した!」と話しても、その辺の事情を知らない人だと「へっ?」って顔をされるだけです。
とはいえ、個人的には便利な単語ですけどね。「(店に自分が使えない金を)たっぷり"貯金"した!」という、遠回しであるものの自嘲気味な表現ですので。
何か"貯金"に変わる、こういった行為を表す自嘲的な表現はないものか、とちょっと思っているところです。別に連続で遊んでいるわけではありませんから、"連コ"ではありませんし、ソシャゲに使用する"課金"とも違います。
TCAGに掛けている金額が結構バカにならないということを最近薄々感じてきているわけですので……。